本の出版にあたり、書店で並べられている商業出版と異なり、素人である一般の人が行う自費出版には、契約後もいろいろ関わる場面があります。その中で、「組見本」が提示されたあと行う「初校ゲラ(第1回目のゲラ)」の調整があります。通常、2部準備され、1部が「正本ゲラ」、もう1部を「副本ゲラ」となります。実際に、依頼人が校正して赤字で書き込むのが副本ゲラ。まったく同じ内容を赤字で転記して、業者に渡すものが正本ゲラとなります。「ゲラ」という言葉は、聞かれたことがあるかと思いますが、参考にもう少し詳しく説明しておきます。本来、ゲラとは、ゲラ刷りとも言われるように、試し刷りの事です。galleyの訳で、組版から転じて刷ったものが、更に校正に使用するもの、になったと言われています。そこで、このゲラで行う校正に使用する文房具として、黒鉛筆・消しゴム・大小の付箋、メンディングテープ、そして赤色のボールペン、といったところでしょうか。他、メモ帳も準備しておくといいでしょう。ここで、ゲラで判断できることとして、まず具体的な本になった時の「総ページ数」=(本の厚み)がわかります。もちろん、今後大幅な変更が無いという前提です。いよいよ校正作業にはいりますが、最初から赤ボールペンで書き込んでいくことはせず、黒鉛筆を持って、まずは数回じっくりと読み込んでください。読み込んでいくうちに、依頼した本の実際の全体像がイメージされていくことでしょう。そのうえで、赤ボールペンで校正に掛かってください。終わったところで、再度見直したうえ、次に正本ゲラに忠実に校正された内容を転記していきます。以上が、ゲラの具体的な流れになります。ゲラとしては、この初校ゲラと、正本ゲラで修正された「再校ゲラ」の少なくとも2回行うのが通例です。正本ゲラを出した後も、再校ゲラが届くまで時間があります。再度見直ししておきましょう。次の再校ゲラ完了をもって、内容確定となり以降修正することは、基本できません。